~Kobe Mom Life~

(教育・書評)幼稚園では遅すぎるー井深大

ソニ創業者のお一人である井深大さん。

日本の大企業を牽引された井深さんが、熱心に取り組まれたのが「教育」分野です。

今後の日本、世界が幸福になるためには幼児教育に本格的に取り組まなければならないと言う思いに駆られ、財団法人教育開発協会を設立されています。

結論

・子供の人柄性格は育て方次第。

・幼児教育は「適当な時期に」と言うこと唯一のポイント。

・それを見つけ出せるのは母親しかいない。

心に留まった文章を抜粋しています。

天才と言われているモーツアルトやミルなども、彼らの父親が非常に教育熱心で計画的に厳しく子供を教育したことがわかっています。生まれつき天才だったのではなく生まれてからすぐ恵まれた教育環境によって類まれなる才能が育まれたのです。

ではその反対に生まれたばかりの赤ん坊が狼育てられた人間の女の子だったので何とか人間の子供に戻したいと努力を続けましたが人間の進歩は達成されませんでした。

生まれてすぐの赤ん坊にとって教育環境がいかに大事であるかを考えせざるをえませんでした。

 幼児に対する教育も脳細胞が出来上がってしまう、3歳になって初めて何を教えるべきか大騒ぎし始めます。

しかし人間の脳細胞の発達は3歳までにその70から80%終えると言う衝撃的な研究結果報告されています。

0歳〜3歳までがいかに重要か考えさせられました。

1、幼児の可能性は3歳までに決まってしまう

幼稚園に入ってからではもう遅い

大脳生理学や遺伝学の研究が進みこれまで遺伝的な要素が強されてきた人間の能力や性格が実は0歳〜3歳位までの幼児期に大きく掲載されることが明らかになってきました。

つまり人間は生まれた時は皆同じで生まれつきの才能や劣等生などこの世に存在しないのです生まれてからの教育次第で天才を作ろうと思えば作れるし劣等生を作ろうと思えば作ることも可能なのです。

どの子供も0歳からの育て方ひとつで能力を伸ばしていける

バイオリンの上記載の教室で世界中の注目を集めている鈴木真一先生の言葉です。

「どの子も育つ育て方1つ」だと言うことです。

幼児教育の目的は「天才を作るための教育ではなく」

「柔軟な頭脳と丈夫な体をもっと明るく素直な性格の子どもに育てるため」ということに尽きます。

3歳までの子供の頭はどんなにたくさんのものでも詰め込める

3歳ごろまでの幼児の頭脳の吸収力は私たち大人の角のそれよりはるかに高いようです。

したがって「与えすぎ」などと言う事は少しも心配するようがありません。幼児の頭脳はあらゆるものを会話のように吸収します。

私たちが心配しなければならない事は「与えすぎ」よりも「与えなさすぎ」なのです。

幼児の家に身につけないと一生身に付かないものがある

それは発音やイントネーションです。

日本語と言うパターンが完全に頭の中に出来上がってしまうと、異なった言語を入れる事は大変困難になります。

3歳までの用事なら何の苦労もなしにどんな国の事までもあたかも母国語のように話すことができるのです。しかもこの時期を逃してしまうと3歳までの幼児が楽々と習得したものを得るために大変な努力をしなければなりません。

2幼児の能力を最大限に伸ばす育て方環境作り

幼児の能力は遺伝よりも教育環境が優先する

これまでシカゴ大学のブルームという学者が、人種にや血統よって知能指数が異なると説明してきました。知能指数を比較すると、ユダヤ人の子供が115アフリカ移民の子供は85とはっきりとした差が見られたからです。

しかし、フォードという学者が、アフリカ移民の子供を引き取り、ユダヤ人の子供と全く同じ環境で育てたところ、4歳になったとき同様の高い知能指数を示しました。

人間の能力が人種や血統といった生まれつきのものによって定まるのではなく、生後の教育や環境によって定まることを示したのです。

赤ん坊同士の交流は社会性だけでなく知能の発達も促す。

幼児は叱るより褒めた方が良い

幼児は基本的には叱るよりうまく褒めると言う方法で教育していくほうがより効果的だと考えるべきです。

例えば母親がジュースをコップに入れて運んだりすると子供たちも真似をしてコップを運びたがります。

その時に「いけません!」などと怒るのではなく「偉いわね」と褒めてジュースの量を減らして持たせてやる位の配慮が必要です。

1つのことに秀でるとすべてに自信がつく

何か1つを徹底的にやることには一芸に秀でたと他のことに対しても自信がつくと言う効果です。

まだ心理的に屈託の少ない幼児には自信をつけてやりさえすればいくらでも伸びる要素が十二分に備わっているはずです。

3、ほんとうの幼児教育は母親にしかできない

女性にとって育児ほどたいせつな仕事はない

女性にとって子供を産み健やかに育てる事は心身ともにかけた一大事業。

鈴木真一先生は多くの母親と顔合わせて話をされますが、

「他の事が忙しくて赤ちゃんの世話ができない。とは何を言われるのですか。この世界に赤ちゃんを育てることより大事な仕事がありますかもしそれ以上に大事な仕事があるのならどうしてお産みなったのですか?それを50年でも60年でもやってそれを済ませてから赤ちゃんを産みなさい」

母親の役割をこれほど適切かつ簡潔に表現した言葉を私は他に知りません。

子供を育てると言う大事業を成功させるために少しでもお役にたつことがあればお役に立ちたい私がこの本を書いた時もそこにあるのです。

幼児教育は母親教育から始まる

正しい教育をするためにはまず母親が意識を変えなければならないのです。

幼児教育は母親教育から始まるのです。

まず自ら学ぶことを心がけてください母親が自発的に学ぶことが必要と言う意味です。

子供は母親の所有物ではない

子が何になりたいかなど、自ら発見できるための選択の可能性を、なるべく行豊富に与えてやることが親の務めです。

子供の将来と言うものは誰のものではなく子供自身のものだからです。

母親の自信のなさが子供をダメにする

子供を変えるにはまず親が変わることが必要です。

いくら親子とは言えお互いに人間として尊重しあい、自分が悪かったと自覚すれば子供もわかってくれるのではないか。

親が口ばかりでは子供はついてきません。まず親が身を持って実践し、子供に見習わせるようにすべきでしょう。

成長している子供が10の努力をしているのに、その母親が1の努力で楽をして済ませようとしても、それは通るはずがありません。親なりの努力の仕方があるはずです。

親を超える人間に育ててこそ本当の教育

「出藍のほまれ」(しゅつらんのほまれ)と言う言葉があります。

青は藍と言う草から取れる色ですが、藍より青いと言うことから、「弟子の方が先生より優れる事」を言った言葉です。

私は教育の本質と言うのはこうあらねばならないと思っています。

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